徒然なるままに

浮かんだことをただただ書き連ねるだけ

振り返るなと言うけれど。

「過去を振り返るな.今の自分を知り,目標とする自分に必要なことを考えろ.」という主旨の言葉があります.これは,「過去の記憶・経験は変えられないため,いちいち後悔したり悩んだりしても仕方がない」こと,「過去の情報は,現在・未来の問題を解決するための情報,あるいは,より強い力を得るための情報である」ことを表しています.

確かにそのとおりだと思います.ぐうの音もでない程の正論だと思いますし,そうすべきだと思います.しかし,頭では分かっていても,そのように振る舞えないのが人間.思考と感情が常に一致する人であればストレスなく過ごせるのでしょうが,そんなことができる人は極少数派です.多くの人はジレンマを感じていると思いますし,モチロン僕もその一員です.

思考と感情を一致させるための方法として,「感情を思考に合わせること」,「思考を感情に合わせること」が考えられます.ここでは,感情を思考に合わせるというのは自身の価値観を変えること,思考を感情に合わせるというのは自身の価値観に合った考え方を身につけることだと捉えています.(ここは読む方の捉え方で変わると思うので解釈はお任せします.)

どちらの方法を選択しても思考と感情を一致させることはできるでしょう.ですが,どちらを選んでも負の影響は避けられません.自身の価値観を変えるというのは並大抵の努力でできるものではなく,長い時間と多大なストレスがかかります.また,価値観に合った考え方を身につけることは自身の考えに合致しない考えの排除や社会的に排除されてしまうことに繋がります.僕としては社会的な排除だけは避けたいので自身の価値観を変える方法に一票です.結局,何かを変えるにはそれなりの代償が必要だということでしょうか.

ジレンマを乗り切るには社会的な価値と自分にとっての価値を天秤にかけながら分類し,それに応じて満足解を調整することが有効だと思います.しかし,その先には何が待ち構えているのでしょうか.

人間は欲深い生き物,つい上を目指してしまいます.フロー効果や達成感を例として,「より高みに至る過程や至った結果に快楽を感じる」という特性を持つからこそ現在の生活があるのでしょうが,「必要十分を超えた上で際限なく高みを目指し続けることにどれほどの意味があるのか」なんていう疑問を抱えている今日このごろです.まあ,この先どうなるかなんて予想できませんし,楽しみを追求した先にあるならどんな結果でもありだと思います.